近年、スポーツ界や音楽界など肺機能が重要な分野では盛んに口呼気〜鼻吸気呼吸及び呼吸筋トレーニングの重要性が強く説かれており呼吸筋トレーニングは、肺機能を強化し運動パフォーマンスを向上させると言われています。また、運動中の呼吸は鼻吸気口呼気が基本とされていますが、強く意識して行わなければなかなか身に付きませんし呼吸負荷を与える事も容易ではありません。
　そこで呼吸負荷を与えつつ呼吸様式をコントロール可能なマスクを開発しました。

　より多くの人々の口元にフィットさせるべく素材の選定を含め人体の寸法サイズデータに基づき二百数十通りの試行錯誤の後、マスクの形状は形成されています。また、呼吸筋に負荷をかけるトレーニング方法はスポーツやリハビリテーションの場面で多く実施されていますが、運動耐容能を改善する効果について一致した見解はありませんでした。
　この為、その効果を産学官連携により医学的見地から運動生理学的に検証し研究開発、商品化を行っています。

　この度、本発明が名誉ある中小企業庁長官奨励賞を受賞し、大変光栄に思っております。本受賞は研究開発から製品化、販売に至るまで、ご尽力いただきました関係各機関、関係者の皆様の御支援の賜物と深く感謝しております。今後も企業として時代の求める価値ある製品を創出、社会に活かされることを目的とし精進して参りたいと考えております。今一度心より御礼申し上げます。