中小企業庁長官奨励賞
鼻吸気口呼気専用マスク(特許第4413217号)
【北海道発明協会】
笠井 文雄 |
有限会社パテントワークス 取締役社長 |
本発明は、呼吸様式を強制的に鼻から吸気し(吸い込み)、口から呼気する(体外に吐き出す)ための専用マスクである。
本発明は、鼻と口を覆う軟質材料のカップからなり、該カップの内面に鼻と口との境の通気を遮断するほぼ水平上の仕切りを設け、該仕切りを境として鼻側に2個又はそれ以上の鼻側通気孔を設けると共に口側に1個又はそれ以上の口側通気孔を設け、鼻側通気孔及び口側通気孔をカップよりもやや硬質のフレームで縁取りし、このフレームに鼻側通気孔には吸気専用弁を口側通気孔には呼気専用弁を取り付けたことを特徴とする鼻吸気口呼気専用マスクである。
当社では産学官の連携により呼吸様式と呼吸負荷を与えた場合の人体へのトレーニング効果の科学的検証を行った。その結果、運動時呼吸負荷トレーニングでは従来のトレーニングと比較して、心肺持久力を反映する指標が大きく向上することが明らかになり心肺持久力の向上を要するスポーツ選手や、健康増進を目的とした若者のトレーニング方法の1つとして有効であることが示唆された。
本発明によって、健康に良いとされる呼吸様式=鼻吸気口呼気呼吸を強制することを可能にした。また、内蔵された弁(バルブ)により呼吸抵抗を操作することが可能となり、呼吸筋のトレーニングを、効率的、確実かつ簡便に行う呼吸トレーニング機器である。
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