【平成26年度東北地方発明表彰】
文部科学大臣発明奨励賞
発明のポイントをお教えください
本発明は、被検査体の姿勢制御による360度全面・全周検査を行うものです。ソフトカプセル外観検査にこの搬送方式を採用しましたが、ワンバイワンで15個/秒の高速搬送・外観検査を実現しました。透明体の高速搬送による全面検査はカメラ、照明の光学機器の配置の問題があり困難だったのですが、円形回転ステージを採用し、ソフトカプセル周囲空間を広く取ることにより光学機器の配置の縛りを軽くしました。また、吸着搬送することにより姿勢制御を可能にしています。
苦労した点はどこでしょうか
被検査物と光学系の取り合いによる搬送の制約が有るため、何通りも検討実験を繰返し、円形回転ステージに辿り着くのに3年掛かりました。中でも全周検査を保証する必要が有り、ソフトカプセル自転を抑えながらの円形回転ステージ間の受け渡しには真空破壊のタイミング、回転ステージ間の隙間等について幾通りもデータを取り最適値を決めましたが、ソフトカプセル姿勢、挙動については工業製品とは違う表情があり、大変苦労しました。
受賞のご感想をお願いします
この度、文部科学大臣発明奨励賞を受賞し、大変光栄に思っております。また、本発明にご協力頂いた関係者様には心よりお礼を申し上げます。
今回の受賞発明は楕円形の透明ソフトカプセルを15個/秒で全面検査しましたが、その後、円形透明ソフトカプセルを42個/秒で全面検査する外観検査装置も開発し、お使いいただいたお客様には大変満足していただいております。
今後もお客様のニーズにお応えできるような装置開発に取り組んで行きたいと思っております。
今回の受賞発明は楕円形の透明ソフトカプセルを15個/秒で全面検査しましたが、その後、円形透明ソフトカプセルを42個/秒で全面検査する外観検査装置も開発し、お使いいただいたお客様には大変満足していただいております。
今後もお客様のニーズにお応えできるような装置開発に取り組んで行きたいと思っております。
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