【平成25年度中部地方発明表彰】
中小企業庁長官奨励賞
発明のポイントをお教えください
この発明は、銅等の炎色反応を呈する金属化合物の粉末を、ろう等の固形燃料や結合剤に混合して成形した燃焼体です。これはプレスで棒状に成形した芯を有しない燃焼体で、点火により炎のなかに鮮やかな虹色を発しながら燃焼します。しかし芯を有しない燃焼体は点火した時炎が燃焼体の表面全体を燃焼させてしまう状態になります。そのため鮮やかな色も出にくく、短時間で燃え尽きてしまうのが問題でした。そこで燃焼体の上端に燃焼制御リングを装着することで、炎は下方へゆっくりと長時間発光し続けることに成功しました。
苦労した点はどこでしょうか
弊社は、金属プレス加工の零細企業です。かねてより、本業を中心柱としつつ他の自家製品の開発をとの思いからスタートしました。10年近くは失敗の連続でしたが、それを失敗と考えずに成功へのステップ(階段)だと思ってまいりました。困難な問題に直面した時は、その解決方法を「時間制約のないクイズ」と捉えることで、あまり苦労を感じずに研究を継続出来たように思います。
受賞のご感想をお願いします
この度は、身に余る賞を頂き誠に有り難く心より感謝申し上げます。虹色の炎で燃えるキャンドルは世界で初めてのものでお手本がありません。それだけに、自分が見て感動出来、また人にも感動してもらえる時、完成にこぎつけた喜びを感じます。これからは、石川県の伝統工芸や技術と融和した製品作りにより一層の努力と研鑽を重ね、世界にむけ幻想的かつ感動的なサプライズを、レインボーキャンドルに託して発信してまいります。
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