特許庁長官奨励賞

ＰＣＢ分析用精製剤（特許第4538615号）

【愛媛県発明協会】

本田　克久

国立大学法人愛媛大学　農学部　教授
（元　三浦工業株式会社　三浦環境科学研究所　所長）

実施功績賞

髙橋　祐二	三浦工業株式会社　代表取締役社長
柳澤　康信	国立大学法人愛媛大学　学長

本発明は、トランス、コンデンサ、ＯＦケーブル等において用いられている絶縁油中のＰＣＢ（ポリ塩化ビフェニル類）を測定する際、前処理に用いる精製カラム（精製剤）と、精製カラムを用いた前処理方法（抽出方法）である。
硝酸銅と硝酸銀との混合水溶液によりシリカゲルを処理することで得られる硝酸塩シリカゲルを精製カラムに用いることで、妨害物質を高効率に除去でき、安定した高いＰＣＢの回収率を維持できる。精製カラムと濃縮カラム（アルミナ）とを用いて本発明の前処理方法を用いると、従来の公定法では日単位の長時間を要していた前処理を約２時間で完了でき、少量の溶媒で安価に前処理できる。
本発明により、ＰＣＢを含む絶縁油から簡単な操作により短時間で安価に、妨害物質を効果的に分離することができ、ＰＣＢを高精度に測定することができる。

特許庁長官奨励賞

ＰＣＢ分析用精製剤（特許第4538615号）

【愛媛県発明協会】

実 施 功 績 賞

実施功績賞