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平成25年度四国地方発明表彰

日本弁理士会会長奨励賞

対向車接近表示システム(特許第4639310号)

【高知県発明協会】

熊谷 靖彦

公立大学法人高知工科大学 地域連携機構 教授

岡 宏一

公立大学法人高知工科大学 システム工学群 教授

実 施 功 績 賞

岡村 甫

公立大学法人高知工科大学 理事長


本発明は、中山間地域の道路整備である1.5車線的道路整備を補完するシステムで、走行する車に相互の接近を相手側に自動的に知らせ、事前に速度を落とし注意する、或いは待機する等の対策を講じるものである。
装置は行き違いが困難な狭隘区間の前後に設置し、車両を検知するサーモセンサ、その情報を伝達する通信機器、および接近を提供する表示板から構成されている。表示板は簡易型表示と文字表示の二種類開発し、連続して対向車を検知した際、表示周期を早くしてその旨を伝える工夫をしている。通信も中山間地域で有効な400Mhz帯を利用した特定小電力無線機器を開発し、複数のセンサにより車種判別も可能とした。これらの結果、安価で有効なシステムとなった。
システムの導入により狭隘区間での後退等に伴う損失時間の減少、ひいては平均走行速度の向上と、突然対面による緊張感の緩和や運転のし易さ等、設置道路の満足度の向上があり、走行の円滑化と安全に寄与していると言える。

システム構成図

システム構成図

設置写真

設置写真

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