【平成24年度四国地方発明表彰】
中小企業庁長官奨励賞
発明の概略についてお教えください
包装充填機では食品が通過する配管内部は、高度な洗浄度が求められます。特に無菌充填機は、配管を分解することなく、洗浄および滅菌が完全に出来なければ、食品の無菌性を維持することができません。そのため食品が通過する配管経路の中で、管路を切替えるバルブは構造が最も複雑になりますが、それを出来る限りシンプルな構造にして無菌性を維持することが求められます。この装置は洗浄、滅菌、充填の各工程を最小限のバルブ数で、かつ最も効率良く行えるような構造としたものです。更に複数の充填機を配管で接続しても、個別に洗浄、滅菌、充填まで行えるような構造になっています。
苦労した点はどこでしょうか
洗浄性と無菌性を高めるために、内部の構造は出来る限りシンプルでなければなりません。それと同時に容易に加工でき、かつ溶接箇所は出来る限り少なくしなければなりません。設計開始当時は、三次元CADが導入される遥か以前でしたので、複数のバルブを立体的に配置した状態をイメージするために、手書きで立体図を描きながら設計しました。今なら三次元CADを使えば、短時間で出来るようなことですので、十年一昔とはよく言ったものだと思います。
受賞のご感想をお願いします
このたびは、栄えある賞をいただきまして、本当にありがとうございます。
食品業界は消費者の皆様へ、安心安全な製品を提供できるよう、HACCPなど様々な手法を導入して、日々レベルアップしています。本装置もそれらの要求に応えるべく、常にブラッシュアップを続けてきました。今後も食品業界の発展のため、更なる技術の向上に努めたいと思います。
食品業界は消費者の皆様へ、安心安全な製品を提供できるよう、HACCPなど様々な手法を導入して、日々レベルアップしています。本装置もそれらの要求に応えるべく、常にブラッシュアップを続けてきました。今後も食品業界の発展のため、更なる技術の向上に努めたいと思います。
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