特許庁長官奨励賞
盛り上げタップ及びねじ加工方法(特許第3457248号)
【宮城県発明協会】
沢辺 輝雄 |
株式会社田野井製作所 技術部 技師長 |
横山 功 |
株式会社田野井製作所 開発設計課 技師長 |
佐藤 一利 |
株式会社ミヤギタノイ 工場長付、係長 |
実 施 功 績 賞
田野井 義政 |
株式会社田野井製作所 代表取締役 |
ミニチュアねじ用盛上げタップは、タップ食付谷部に傾斜が付く為、従来の研削方法ではタップを支持しているセンターを傷つけてしまい加工出来なかった。これの対策として谷部に傾斜を付けずに食付部を形成する方法を考案した。(図-①)
図-②に示す様な、ねじのフランク部分と山頂部分を同時に研削出来る総型の砥石を形成し、第一ステップでは、(a)に示す様にタップの平行ねじ山部を研削、第二ステップでは、(b)に示す様に食付部のねじ山の形成する為、前フランク部を砥石の送りピッチを連続して変えながら(P2>P1>P)研削、第三ステップとして食付部の外径を研削し、ワンチャッキングで新しいねじ山形状の盛上げタップを完成させる。
実施効果としては、
- センター支持でミニチュアねじ用タップが研削出来るため、品質・精度が向上。
- ピッチ誤差・角度誤差が減少し、タップの耐久力が向上し、めねじの品質も向上。
- 小径サイズの盛上げタップ研削加工中にセンターを傷つけて生産停止のトラブルが無くなった。
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