文部科学大臣発明奨励賞
ダブル試薬ディスク分析装置(特許第3914837号)
【茨城県発明協会】
山崎 功夫 |
株式会社日立ハイテクノロジーズ 科学・医用システム事業統括本部 科学・医用システム設計開発本部 医用システム第一設計部 主任技師 |
田尾 龍治 |
国立大学法人香川大学 産学官連携推進機構 客員教授 (元株式会社日立ハイテクノロジーズ研究開発本部主管技師長) |
高橋 克明 |
コロナ電気株式会社 R&D部 技師長 (元株式会社日立ハイテクノロジーズ医用システム第二設計部主任技師) |
実 施 功 績 賞
久田 眞佐男 |
株式会社日立ハイテクノロジーズ 執行役社長 |
本発明は,医療用の自動分析装置に2系統の試薬分注プローブとパッケージ試薬用ディスクとを搭載することで,処理能力の向上と試薬交換の利便性を高める技術に関するものである。
自動分析装置では,反応ディスク上に並んだ反応容器に,患者検体と2種類の試薬(R1,R2)を順次分注し,反応を光学的にモニターする。従来の大形の装置では,R1用とR2用の2つの試薬ディスクを用い複数の試薬プローブで分注するが,ロスサイクルによる効率低下や,試薬搭載の労力が大きいという問題があった。
本発明は,試薬ディスクAとBのそれぞれから分注する試薬プローブを反応ディスクの同一の位置で吐出可能に配置した。R1用,R2用のそれぞれペアの試薬プローブのうち,あるサイクルでは一方が吸引,他方が吐出し,次のサイクルでは逆に動作する。
ロスサイクルの発生が少ないので、高処理能力の装置を実現できる。また,双方の試薬ディスクにR1とR2が配置可能なので,パッケージ試薬が使え,試薬交換の労力を大幅に減らせる。
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