特許庁長官奨励賞

水素分離膜モジュール(特許第4227825号)

【広島県発明協会】

河野　将樹 【受賞者の声】	三菱重工業株式会社　技術統括本部広島研究所材料　製造技術研究室　主任
梶原　哲雄	三菱日立製鉄機械株式会社　技術開発部　主幹技師
小川　真	元　三菱重工業株式会社技術本部広島研究所物質工学研究室　主席
��谷　英明	三菱重工業株式会社　技術統括本部広島研究所材料　製造技術研究室　主席
長嶋　達也	元　三菱重工業株式会社技術本部広島研究所物質工学研究室

実 施 功 績 賞

大宮　英明

三菱重工業株式会社　取締役社長

水素透過性金属箔を用いた高純度水素ガス製造装置のキー部材である水素分離膜モジュールにおいて、高い水素製造量と耐久性を両立させた。
水素製造能力を高めるため、開口率を大きくして支持体の柱部の幅を極小幅とすると、運転時や起動停止時の温度変動や圧力差変動によって水素透過性金属箔が破れやすい。
そこで、支持体の開口部を長方形あるいはこれに類似した形状の複数の溝が表裏両面に設けられ、且つ、表面の溝の長軸と裏面の溝の長軸とが交差するよう配置されるとともに、当該交点の少なくとも１つが貫通孔として構成された金属支持体と、この金属支持体の表面に重ね合わせられた水素透過性金属箔とを含む水素分離膜モジュールとした。
本発明により水素透過性金属箔の耐久性を高めるとともに、開口率の増大によって水素製造能力を向上させることが可能となり、膜分離方式オンサイト水素製造装置や水素ステーションなどの早期実用化に繋がると期待される。

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