発明の概要について教えてください

気管切開をした患者の気管内痰を持続的に吸引して体外に排出する自動吸引システムです。人工呼吸器の換気量に影響することのない微少流量で、かつ粘稠痰を吸引する高圧力の吸引方法で、痰が気管カニューレの先端の痰吸引口に近づいたときに、持続的に吸引する陰圧により痰を吸引して体外へ排出します。持続的に微少流量・高圧力で吸引する効果的な方式を確立し、安全で患者の苦痛や介護者の負担を軽減できます。

苦労した点はどこでしょうか

本発明は、微少流量でも効果的に気管内痰を吸引できることを解明した点が大きいです。微少流量でも痰の膜を形成することで、気管内痰を安全で効果的に吸引することが出来る今までにない方式です。医師の指導と患者の協力で試行錯誤と臨床テストを繰り返して完成しました。医療機器ですので、安全性や有効性の確立に苦労しましたが、患者の呼吸に影響せずに自動的に吸引する「気管内痰の吸引装置」を考案することができました。

受賞のご感想をお願いします

このたびは大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。特許は中小企業にとっては、競争力確保や商品の優位性で大変重要なことだと思っていますので、大変嬉しく思います。栄えある賞を頂きましたが、本発明は大分県内の医師の指導と患者の協力で完成したものです。この場をお借りして感謝申し上げますと共に、さらに研究開発に努めて良い商品を作っていきたいと考えています。