文部科学大臣発明奨励賞
ホタテ貝殻を活用したチョーク(特許第4565074号)
【北海道発明協会】
西川 一仁 |
日本理化学工業株式会社 美唄工場 取締役工場長 |
大山 泰弘 |
日本理化学工業株式会社 会長 |
吉田 昌充 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部工業試験場 材料技術部高分子・セラミックス材料グループ 研究主査 |
内山 智幸 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部工業試験場 環境エネルギー部エネルギー・環境グループ 主査 |
山岸 暢 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部工業試験場 材料技術部高分子・セラミックス材料グループ 主査 |
可児 浩 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部企画調整部 企画課 主査(研究評価) |
実 施 功 績 賞
大山 隆久 |
日本理化学工業株式会社 代表取締役 |
丹保 憲仁 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 理事長 |
ホタテ貝の国内漁獲量の約8割を占める北海道では年間20万トンの貝殻が排出され、その有効利用が求められている。本発明は、ホタテ貝殻は高純度・高白色度の炭酸カルシウムが主成分であることに着目し、この粉末を使って性能を向上させたチョークを開発・製品化した。
黒板に使用されるチョークには、折れにくい(高い折損強度)、粉の飛散が少ない、黒板拭きでの消去が容易、書き味が滑らか、描線が鮮明などの特性が求められる。ホタテ貝殻を所定の粒径に調製した粉末が縦横比のある棒状の粒子であり、これをチョークの原料として配合することで補強効果が得られ、従来品と比べ折損強度を向上させることや折損強度を保持したままより滑らかな書き味や描線の鮮明さ等を向上させることが可能となった。
本発明を利用したチョーク(製品名:ダストレスチョーク)は、平成17年より販売開始し、毎年約5000万本を販売している。このチョークはグリーン購入法に適合した製品であり、全国の学校等で使用されている。
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