関東経済産業局長賞
省エネ型燃料噴射式温風暖房機(特許第6484202号)
【長野県発明協会】
小林 光則 |
オリオン機械株式会社 技術開発本部 開発部 ヒートポンプ開発グループ サブグループ長 |
本田 栄二 |
オリオン機械株式会社 産機技術事業部 技術部 熱機器グループ グループ長 |
実 施 功 績 賞
太田 哲郎 |
オリオン機械株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、赤外線温風暖房機に関するものであり、バーナー装置、赤熱燃焼筒、下向き流発生ファンを上下方向に一列に配置した高出力縦型燃焼部を採用し、反射板を同燃焼部の背後に設置して前面側を集中暖房することにより、燃料消費量の低減化を実現した技術である。
本発明では、下向き流発生ファンによる排気空気流を、赤熱燃焼筒上部に吹き付けて加温された温風を前面側に排出させる拡散風と、反射板に放出させて冷却する冷却風とに分流する「整流部材」を配置する構造とした。このため、冷却風により反射板を確実に効率よく冷却することが可能となり、前面側の暖房対象以外への熱損失 (反射板や外部への熱の逃げ)を抑え、発生した熱のほとんどを暖房対象に向かって放熱することを可能とした。
本発明により、1ランク上の熱出力機種に相当する温度分布(平面で視た熱の広がり)を実現し、燃料消費量の25%削減に成功した。また、反射板の確実な冷却により、背面と側面のデッドスペース(輻射熱による事故等の危険がある空間)を低減した。
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