日本弁理士会会長奨励賞
「体感待ち時間ゼロ」を実現する人検知技術(特許第5278583号)
【神奈川県発明協会】
| 馬場 基文 | 富士ゼロックス株式会社 商品開発本部 グループ長 | 
| 尾形 健太 | 上海富士施乐有限公司 品質保証統括部 マネージャー | 
| 山科 晋 | 富士ゼロックス株式会社 デバイス開発本部 チーム長 | 
実 施 功 績 賞
| 栗原 博 | 富士ゼロックス株式会社 代表取締役社長 | 
 本発明は、複合機におけるユーザーの使用の意図を認識する「人検知技術」に関する発明であり、この発明により、複合機が休止しているスリープ状態からでも、ユーザーが『体感待ち時間ゼロ』で使用できる複合機を業界初として実現させたものである(図1)。
 『体感待ち時間ゼロ』を実現するために、人感センサを用いて、予め複合機を復帰させる技術に着目した。しかし、単に人感センサを搭載しただけでは、ユーザーが複合機を使用する意図、つまり、複合機を使用するのか、複合機の前を通りすぎるだけなのかを判別することができず、いたずらに複合機を復帰させてしまっていた。そこで、検知目的が異なる2種類の人感センサを用いることで、上記のような意図を認識できるようになり、『体感待ち時間ゼロ』を実現できた(図2)。
 本技術を導入した商品の省エネ効果による地球環境保全への貢献度は、スリープ移行時間を延長している複合機を『待ち時間ゼロ』技術搭載機に、100万台(計画販売台数)置き換えて5年間使用した場合、消費電力削減によるCO2削減効果で見積もると、約71万トン-CO2と試算される。
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