特許庁長官奨励賞
果実リキュール製造方法及び果実リキュール(特許第4415072号)
【岩手県発明協会】
久慈 浩介 |
株式会社南部美人 代表取締役 | 山下 佑子 |
岩手県 商工労働観光部 産業経済交流課 主任 |
実 施 功 績 賞
阿部 健 |
地方独立行政法人岩手県工業技術センター 理事長 |
本発明は、従来の果実リキュールの“カロリーが高く、甘さにもべたつき感がある”という問題に対応するため、「全麹仕込み」の技術をベースに、糖類を添加することなく、果実(梅酒)リキュールを製造するための方法に関する発明である。
本発明は、米を発酵させた原酒のみで甘さを付与できるようにするため、その原酒に使用する米の総量中、米麹を90%以上用い、加える米麹は冷凍させた米麹を用いること、また、酒母に米麹及び水を段階的に加え発酵させ、最終段階前に酵素剤を添加して所要時間発酵させる中間発酵工程を設けていること、抽出工程においては、果実の浸漬を温度6〜15℃にして、5〜21日間行い、その後、果実を取り出すことなどを特徴としている。
本発明による梅酒リキュールの販売額は年々増加しているが、現在、本発明を応用して新たな県産果実を用いた糖類無添加のリキュール開発にも着手しているところであり、地域の農業振興に貢献できると考えている。
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