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令和5年度九州地方発明表彰

特許庁長官賞

水田除草用回転レーキ(特許第7165001号)

【福岡県発明協会】

今村 健二

株式会社オーレック 代表取締役 社長

鈴木 祥一

株式会社オーレックR&D 第1開発部 課長

菊池 利彦

株式会社オーレック 品証部

村上 友陽

株式会社オーレックR&D 第2開発部
チームリーダー

柿原 隆宏

株式会社オーレックR&D 第1開発部
チームリーダー


 本発明は、水田において土中で複数の回転体(棒)を回転させ、稲を抜くことなく雑草のみ取り除く除草機構である。
 水田において殆どの雑草は稲の根より浅い層で発芽し根を張る。本発明では、この深さの差を利用し稲の根より浅い層を複数の回転体で掻くことで、稲を抜くことなく雑草のみの除去を可能とする。また、回転体に残った雑草が絡まる前に回転体から除去することができる機構を備えており、雑草が繁茂した圃場でも回転体への雑草の絡まりが軽減され連続作業が可能である。
 除草剤を使用しない無農薬・有機栽培では雑草対策が大きな課題であり、雑草が繁茂すると作物の成長が阻害され収穫量の減少に繋がるため、株元周辺も効果的な除草が求められる。本発明を適用した水田除草機によって、水稲における無農薬・有機栽培の除草に掛かる時間や、身体的負担を大きく軽減できるため、無農薬・有機栽培の取組面積拡大にも貢献することができる。

除草の仕組み(稲、雑草の深さの違い イメージ)

除草の仕組み
(稲、雑草の深さの違い イメージ)

本特許製品の作業風景

本特許製品の作業風景

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