日本弁理士会会長賞
赤外レーザ吸収変調法(特許第6886507号)
【京都発明協会】
渋谷 享司 |
株式会社堀場製作所 先行開発部 Common IRLAMチーム チームリーダー |
実 施 功 績 賞
足立 正之 |
株式会社堀場製作所 代表取締役社長 |
本発明は、光吸収を利用したサンプルガスの分析手法に関し、複雑なスペクトル演算処理をすることなく、サンプルガス中の干渉成分の影響(干渉影響)を排除し、測定対象成分の濃度を精度よく測定できる技術に関するものである。
本発明は、サンプルガスの吸収信号と、複数の特徴信号との相関値を用いることで、吸収信号の特徴をより少ない変数で捉え、演算処理の負荷を大幅に小さくした上で、サンプルガス中の干渉影響を除去して、測定対象成分の濃度を高速かつ精度良く測定することができる。このため、高度な演算処理装置が不要となり、分析装置の低コスト化及び小型化を実現するとともに、高精度なリアルタイム測定が可能となった。
本発明は、従来技術では困難な条件下においても高精度なリアルタイム測定を可能とし、光吸収を用いたガス分析装置の産業への適用範囲を大きく広げることに成功した。自動車排ガス測定及び製造プロセス監視等の分野で利用されており、各産業における環境負荷低減や生産性向上に貢献している。
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