文部科学大臣賞
スキャン式ハイビーム配光可変ヘッドランプ(特許第5722882号)
【静岡県発明協会】
山村 聡志 |
株式会社小糸製作所 研究所 主管 |
実 施 功 績 賞
加藤 充明 |
株式会社小糸製作所 代表取締役 社長 |
本発明は、自動車の夜間走行において、常時ハイビーム照射と前方車両への眩惑抑制とを両立する配光可変ヘッドランプシステム「ADB(Adaptive Driving Beam)」に関するものであって、スキャン方式というADBの新方式を提案するものである。
本発明は、ADB用の光学ユニットが捻じれた反射面を有する回転リフレクタ(ブレード)を備え、高速回転するリフレクタへLEDの光を照射し、各LEDの点消灯タイミングをリフレクタの回転に合わせて制御することにより、光の残像効果を用いて、所望のハイビーム配光と前方車両に対する遮光部を形成する技術である。
本特許製品は、従来型ADBの主流であるLEDアレイ方式と比べて、前方車両に対する遮光部を最小範囲に留めるため、運転者へ広範囲の明るい視界を提供できる。これにより、夜間走行における歩行者の早期発見など、交通事故の抑止に貢献している。
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