発明協会会長賞
人間工学に基づく負担軽減化ショベル(意匠登録第1709092号)
【北海道発明協会】
佐々木 章 |
浅香工業株式会社 営業部 北海道支店 |
吉成 哲 |
国立大学法人室蘭工業大学 大学院工学研究科もの創造系領域 教授 |
藤木 裕行 |
国立大学法人室蘭工業大学 大学院工学研究科もの創造系領域 教授 |
柴田 義光 |
国立大学法人室蘭工業大学 大学院工学研究科もの創造系領域 准教授 |
前田 大輔 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 工業試験場 産業システム部 主査 |
泉 巌 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 工業試験場 産業システム部 研究主任 |
菅 浩範 |
浅香工業株式会社 取締役 生産部部長 |
実 施 功 績 賞
岡田 実 |
浅香工業株式会社 代表取締役社長 |
空閑 良壽 |
国立大学法人室蘭工業大学 学長 |
小 咲 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 理事長 |
本意匠は、近年頻発する豪雨災害時の土砂除去作業において、作業姿勢を改善し、道具を軽量にすることで、作業者の負担軽減及び作業の効率化を図ることを目的としたショベルに関するものである。
土砂除去作業における「土砂への差し込み」「すくい上げ」「一輪車・土のう袋への積載」という一連の作業を円滑に行えるようにするため、人間工学的見地からショベルの柄部の曲げ位置や曲げ角度を検証し、負担軽減と作業性を両立する最適な形状を見出した。また、すくい部は可能な限り薄肉化し、さらに穴を開けることで従来ショベルより約25%の軽量化を実現した。
本意匠のショベルを用いて土砂除去作業を想定した呼吸代謝計測試験を実施したところ、従来のショベルと比較して作業負担の指標となる酸素摂取量を約13%減少することができた。災害復興現場において使用され、作業者の負担軽減に寄与している。
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