文部科学大臣賞
調質圧延における鋼板形状制御技術(特許第6176261号)
【広島県発明協会】
小笠原 知義 |
JFEスチール株式会社 スチール研究所 圧延・加工プロセス研究部 主任研究員 |
檀上 孝博 |
JFEスチール株式会社 西日本製鉄所 企画部 企画室 主任部員 |
横田 修二 |
JFEプラントエンジ株式会社 プラント本部 開発部 技術開発室 室長 |
津山 裕史 |
JFEスチール株式会社 西日本製鉄所(福山地区) 熱延部 熱延技術室 主任部員 |
寺崎 隆喜 |
JFEスチール株式会社 西日本製鉄所 工程部 主任部員 |
実 施 功 績 賞
北野 嘉久 |
JFEスチール株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、熱延鋼板の形状及び材質を含む品質の作り込みを行う調質圧延機において、複数のセンサ情報から、サイバー空間上で最適な操業条件を特定し、リアルタイムで操業条件に反映させる鋼板形状制御技術に関するものである。
本発明は、圧延中の形状と伸び率をオンラインで取得し、サイバー空間上で両者の挙動を予測する。そして、これらの評価関数を設定する設定部と、形状と伸び率の相互干渉を記述するモデル式や伸び率管理範囲などの各種制約条件下で最適な操業条件を算出する算出部と、最適な操業条件をリアルタイムで実ラインに反映させる制御部とを備えるサイバーフィジカルシステム(CPS)を構成する。
本発明により、材質上問題ない範囲での変動を許容しつつ形状を平坦化できるため、高速圧延時でも鋼板の全長にわたって目標材質を確保しながら良好な形状が得られるとともに、従来に比べて生産性の向上を図ることができる。
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