発明協会会長賞

車両セキュリティ感度調整制御装置（特許第7083287号）

【島根県発明協会】

松川　雅彦	三菱マヒンドラ農機株式会社　技術本部 開発管理部　部長
木色　健太	三菱マヒンドラ農機株式会社　技術本部 電子技術部　部長
錦織　将浩	三菱マヒンドラ農機株式会社　技術本部 電子技術部　電動化設計課　課長
足立　周一	三菱マヒンドラ農機株式会社　技術本部 電子技術部　ソフト設計課　課長

実 施 功 績 賞

齋藤　徹	三菱マヒンドラ農機株式会社　ＣＥＯ取締役社長

　本発明は、農業機械本体に設けた振動センサの検出信号に応じて、ホーンなどで車外に対して警報を発するとともに、メールで通知することで、盗難やいたずらなどを未然に防止するセキュリティ装置に関するものである。
　従来は、機体の傾斜角度や振動を検出して警報を発する方式があったが、傾斜を抑えた牽引による盗難では装置が作動しない恐れや作業者が駐車・保管する際の意図しない振動による誤報などの課題があった。本発明では、農業機械本体のセキュリティ装置を起動させる切替スイッチを設け、切替スイッチの操作回数に応じて振動センサの閾値を変更可能としたことで、セキュリティ装置の起動操作と振動センサの感度調節を同時に実行できるため、駐車時の保管状態や使用条件によって容易に設定変更することが可能となり、使い勝手の良さや作業効率が向上した。
　本発明により、乗降時や保管時における誤報を抑制するとともに、盗難時には確実に警報を行い、作業者が安心・安全に駐車・保管することができる。

Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved