日本弁理士会会長賞

弱者に優しい安心安全な車止め装置（特許第6516469号）

【岡山県発明協会】

万殿　貴志	株式会社英田エンジニアリング　代表取締役
三宅　正道	株式会社英田エンジニアリング　ＮＩＣ製造部課長代理
唐　鼎	上海交通大学　機械電気設計知識工学研究所副研究員

　本発明は、高齢者や障害者等の転倒事故を防止し、安心・安全にコインパーキングを利用できる車止め装置に関するものである。
　従来の車止め装置は、車止め板や駆動機構・カバー等が地上に露出していたため、運転に不慣れな利用者による車両との接触事故や、露出部分につまずく転倒事故の恐れがあった。本発明では、車止め装置の各部材を地中に埋設するとともに、車止め板が下降した際に地面との段差がなく平らになる構造とした。このため、駐車しやすく、車椅子やベビーカーの通行を妨げないバリアフリーの駐車場を実現することができた。また、車止め板の天板に滑り止めとなる突起を設けることで、利用者が滑って転倒する危険性を低減している。
　本発明による車止め装置を病院・福祉施設・公共施設などのコインパーキングに導入することで、高齢者・障害者等の自立した社会生活を支援することができる。

車止め板と地面の段差が
「ゼロ」の車止め装置

本発明を採用したコインパーキングの例