文部科学大臣賞
ガスボイラの燃焼制御機構(特許第6686537号)
【愛媛県発明協会】
山口 浩平 |
三浦工業株式会社 韓国駐在部 課長 |
加藤 寛尚 |
三浦工業株式会社 流体・センサ技術部 流体制御技術課 チーフエンジニア |
実 施 功 績 賞
宮内 大介 |
三浦工業株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO |
本発明は、産業用ボイラの燃料ガス量制御の中で、安定した空気比での制御が難しい着火及びガス供給量を連続的に変化させる燃焼移行において、安定した空気比を維持する制御技術に関するものである。
従来のガス量制御では、二次側の圧力をフィードバックして動作させる機械式ガバナ等を用いていたため、燃料ガス量が一定の状態では安定燃焼する反面、急激なガス量や圧力変動が起きるとハンチングによる空気比不良により、燃焼が不安定になることがあった。
本発明では、ガス量の増減の制御に電子式の制御弁を用い、センサで検出した空気の量と制御弁一次圧より瞬時に最適な制御弁開度を算出して動作させることにより、急激なガス量や圧力変動に対しても安定した燃焼を実現した。
本発明の実施により、着火時及び燃焼移行時の安定性が飛躍的に向上した。また、ガバナに組み込まれるゴム製のダイヤフラムを用いない構成としたことにより、ダイヤフラム破損時のガス外部漏れのリスクが無くなり、安全性の向上にも繋がっている。
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