日本弁理士会会長賞
MBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜ユニット(特許第5747046号)
【徳島県発明協会】
津田 幸輔 |
阿波製紙株式会社 研究開発部 知的財産課 チーフ |
中川 浩一 |
元 阿波製紙株式会社 水環境事業部 マネージャー |
実 施 功 績 賞
三木 康弘 |
阿波製紙株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、膜分離活性汚泥法(MBR)等で使用される膜濾過装置において、平膜を封筒型とした中空フィルターシートを使用する際、夾雑物の多い過酷な環境下でも効果的に被処理物の流出を防止して、濾過運転の安定性を高めるものである。
本発明では、中空フィルターシートの内部にスペーサを配して全体が可撓性を持つ構成としており、また吸引パイプを挿通する貫通孔を設けており、吸引パイプに複数枚の中空フィルターシートと、リング状パッキンを交互に積層して加圧固定している。吸引パイプにポンプを接続する等して濾過運転を行う際、夾雑物により膜面が破損すると、従来の平膜型濾過装置は汚濁物が流出していたが、本発明のリング状パッキンに挟着された隙間には汚濁物が堆積し、自ら流出を止める効果がある。
本発明の排水処理設備への適用が進むことで、汚濁物が高濃度である条件での設備運転が安定し、エネルギーの削減、環境負荷の低減に寄与することができる。
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