発明協会会長賞
アーク発生回路を特定できるアーク検出装置(特許第6958146号)
【佐賀県発明協会】
篠田 幸裕 |
株式会社戸上電機製作所 技術本部 R&Dグループ 主任研究員 |
実 施 功 績 賞
戸上 信一 |
株式会社戸上電機製作所 代表取締役社長 社長執行役員 |
本発明は、太陽光発電システム回路内でアーク故障が発生した場合に、アーク発生時に生じるアークノイズレベルを計測してアークを検出するとともに、アーク発生回路を容易に特定できるアーク検出装置に関するものである。
アーク発生時のアークノイズレベルは大小様々で、そのノイズがアーク発生回路以外の回路にも回り込むため、アーク発生回路の特定は容易ではない。本発明は、太陽電池の各ストリングのアークノイズレベルを計測し、1つでもアーク発生を示す第1閾値を超えた場合アーク発生と判定し、さらに各ストリングのアークノイズレベルのうち最大のノイズレベルと他のストリングのノイズレベルとの関係を識別する第2閾値に基づき判断することで、アーク発生回路を特定するものである。
本発明を商品化したアークキャッチャーは、ストリングのケーブルに取付けた電流センサのみで、幹線で発生したアーク故障検出にも対応する。また、検出センサ表示灯が発生回路を示すため、アーク故障発生後の故障箇所発見が容易となる。
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