中小企業庁長官賞
無煙無臭無ダスト焼却装置(特許第5625205号)
【沖縄県発明協会】
福富 健仁 |
株式会社トマス技術研究所 代表取締役 |
本発明は、家庭や事務所から出される生ごみ、紙屑、木屑等の一般ゴミ、生産工場や建築現場で不要となって捨てられるゴム製品、プラスチック等の産業廃棄物、その他の燃焼性廃棄物を燃焼させ焼却する際に、焼却炉内の排ガス中に浮遊する煤煙、臭気やダスト等の公害物質の排出を防止した無公害焼却装置である。
本発明では、燃焼炉に被焼却物の燃焼用着火バーナーのほかに排ガス燃焼用バーナーや被焼却物燃焼用空気供給ブロアなどを設け、かつ、これらの制御回路を複合制御することによって、被焼却物が燃焼中に荷崩れを起こしても、不完全燃焼で生じる煤煙、臭気や浮遊するダスト、さらには舞い上がった堆積灰などが排ガスに混じって排ガス煙突から排出されることなく焼却される。
不要になったゴム製品やプラスチックなどの産業廃棄物を本発明の焼却装置で焼却した際の、排ガス中または焼却灰中のダイオキシン類濃度や硫黄酸化物排出量などの公害物質の測定分析結果では、いずれの物質も各法律規定値よりも遥かに低い値を示し、無公害性を示唆した。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved