文部科学大臣賞
高い耐薬品性を有する逆浸透膜(特許第6032011号)
【滋賀県発明協会】
高谷 清彦 |
東レ株式会社 地球環境研究所 研究員 |
木村 将弘 |
東レ株式会社 常任理事 研究・開発企画部 部長 兼 CR企画室 室長 |
佐々木 崇夫 |
東レ株式会社 メンブレン技術部 部長 |
中辻 宏治 |
東レ株式会社 水処理技術部 水処理プロセス課 主席部員 |
志村 晴季 |
東レ株式会社 地球環境研究所 主任研究員 |
実 施 功 績 賞
日覺 昭廣 |
東レ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、高い透水性能と高い塩除去性能を持ち、かつ、酸洗浄やアルカリ洗浄への高い耐薬品性を有し、かん水や海水等の脱塩において品質の高い透過水を省エネルギーで得ることができる逆浸透膜に関するものである。
従来の架橋芳香族ポリアミドの逆浸透膜は、薬品洗浄での広範囲のpH変化により分離膜性能が低下する問題があった。本発明の逆浸透膜は、通常使用される中性領域での荷電を維持し、洗浄薬品の幅広いpH変化においても荷電の変化を抑制し、高次構造変化を起こしにくくする分子設計・架橋芳香族ポリアミドの独自の化学変換技術により、高い透水性・塩除去性と高い耐薬品性を兼備することを可能としている。
本発明の逆浸透膜は、アジア、北米を中心に多くの造水プラントで採用され、きれいな水を供給するとともに、従来の蒸発水処理法と比較し、CO2排出削減にも貢献している。
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