特許庁長官賞
撮像時間を短縮したMRI装置(特許第6073627号)
【栃木県発明協会】
竹島 秀則 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 研究開発センター 先行技術研究部 イメージング技術担当 主幹 |
実 施 功 績 賞
瀧口 登志夫 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、MRI(磁気共鳴イメージング)の臨床応用範囲を拡大するために、MRI装置における1フレームあたりの撮像時間を短縮し、かつ、高フレームレートの動画撮像を可能とする新しい技術である。
本発明は、補正データ取得のためのキャリブレーションスキャンを必要とせず、MRI装置における撮像の更なる高速化を達成できる点を特徴とする。本発明では、時間方向に連続する撮像データを取得し、この撮像データを時空間で統合して処理することで撮像データ自体から受信コイルの感度マップを推定する。次に、推定したコイルの感度マップを補正データとして用い、撮像データから画像を再構成する。これにより、アーチファクトが適切に除去された再構成画像を得ることができる。
本発明により、MRI装置における撮像時間を短縮しつつ高フレームレートの動画撮像が可能となる。例えば、患者に対して過度な息止めを要求することなく、自由呼吸下でも鮮明な心臓の動画撮像が可能となる。
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