中小企業庁長官賞
血圧脈波検査装置(特許第5940725号)
【山梨県発明協会】
嶋津 秀昭 |
北陸大学 医療保健学部 医療技術学科 教授 |
白川 太 |
山陽精工株式会社 代表取締役社長 |
矢口 靖之 |
株式会社オサチ 執行役員 |
本発明は、従来の血圧計に搭載することで動脈硬化を簡便に評価することを可能にし、また、既存の動脈硬化検査装置に搭載することで、生命予後を増悪させる下肢病変をいち早く評価することができる血圧脈波検査装置に関するものである。
本発明の中心となる概念は、血管容積の変化率と血管内圧の変化率の比率から動脈血管の硬化度を算出する技術である。これは、センサカフ直下の血管を直接圧迫し、その時の微少な圧力変化と容積変化をセンシングするものである。血管の圧力変化が一定であったとき、血管容積の変化が大きければ柔らかく、小さければ硬い血管として動脈硬化度(ASI)を算出する。上腕と足首では、動脈硬化の進行度合いが異なるため、局所の動脈硬化度の評価は有益な情報を医療従事者にもたらす。
これにより、従来の動脈硬化検査装置と比べて診断精度を向上させるだけでなく、既存の血圧計に本技術を組み込むことにより、場所を選ばずに動脈硬化検査を行うことが可能となる。
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