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令和4年度関東地方発明表彰

日本弁理士会会長賞

ランゲルハンス細胞の刺激応答鎮静化機能の制御(特許第6381641号)

【発明協会(東京)】

細井 純一

元 株式会社資生堂 リサーチセンター

井上 かおり

株式会社資生堂 みらい開発研究所
シーズ開発センター

山田 章子

株式会社資生堂 みらい開発研究所
シーズ開発センター

佐藤 美奈子

株式会社資生堂 ブランド価値開発研究所
グローバルブランド開発センター

実 施 功 績 賞

魚谷 雅彦

株式会社資生堂 代表取締役 社長 CEO


 本発明は、外部刺激に対する皮膚の応答を鎮静化する薬剤に関するものである。
 ランゲルハンス細胞は、刺激応答因子を自ら攻撃して鎮静化し、肌トラブルの発生を未然に防ぐ機能があることが知られていたため、加齢で機能が低下したランゲルハンス細胞に直接はたらきかけ、自己防御機能を回復させ肌の免疫力を高める成分の開発を進めた。
 発明者らは、ランゲルハンス細胞の活性化指標について研究し、CD39の遺伝子発現を指標とすることを見出した。更に、アガリクスなどのキノコ類や酵母に多く含まれ、免疫賦活効果が高いことで知られているβ-グルカンを含む3つの成分を効果的に組み合わせた複合成分(本発明)には、CD39の遺伝子発現を相乗的に促進し、ランゲルハンス細胞の自己防御機能を高める効果があることを見出した。本発明の複合成分を配合した美容液を使用すると、低下した自己防御機能が回復し、肌の免疫力が高まることを実証した。


ランゲルハンス細胞の蛍光写真

ランゲルハンス細胞の蛍光写真

ランゲルハンス細胞の刺激応答鎮静化機能(イメージ図)

ランゲルハンス細胞の刺激応答鎮静化機能(イメージ図)

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