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令和4年度関東地方発明表彰

日本弁理士会会長賞

固形タイプの育児用ミルク(特許第4062357号)

【発明協会(東京)】

豊田 活

株式会社明治 技術部 参与

柴田 満穂

株式会社夢実耕望 取締役専務

工藤 俊一

元 株式会社明治 研究所 生産技術研究部 部長

実 施 功 績 賞

松田 克也

株式会社明治 代表取締役社長

 本発明は、乳幼児の栄養摂取に欠かせない育児用ミルクにおいて、粉ミルクに使用される原材料のみを使用して、保形性と溶解性が両立した固形ミルク製造を可能とするものである。
 本発明の固形ミルクは、牛乳を噴霧乾燥して粉状にした粉乳を、空隙率30~50%になるように圧縮成型し、それを加湿、乾燥することにより得られる。表面部分は、加湿により粉乳に含まれる非結晶乳糖が溶解し、乾燥により粉乳粒子が接合するとともに乳糖が結晶化して強固な架橋構造が形成される。硬質化した表面が脆い内部を保護し、輸送時等にかかる衝撃にも耐える保形性が得られる。一方、ミルクを溶かすときは、多孔質構造の内部に速やかに温水が浸透して、短時間で溶け残りなく育児用ミルクを作ることができる。
 従来より、粉ミルクは持ち運びしにくい、計量時に粉をこぼしてしまう、計量数を間違いやすい等の不便さが指摘されていた。本発明実施品は、携帯性、簡便性、保管性に優れるため、育児負担の軽減に寄与するほか、緊急時の備蓄用としても好適である。
 固形ミルク製造に関してフランスを本拠とするダノン社と事業提携し、本発明についての技術供与を行っており、同社グループからも本発明による固形ミルクが販売されている。

固形ミルクの構造

固形ミルクの構造

発明実施品

発明実施品

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