文部科学大臣賞
ボルトの健全性診断方法(特許第6186241号)
【北海道発明協会】
久保 元 |
日東建設株式会社 代表取締役会長 |
実 施 功 績 賞
久保 毅剛 |
日東建設株式会社 代表取締役社長 |
金田 重夫 |
アプライドリサーチ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、対象物(ボルト)を打撃した際の反力の発生機構を加速度計が内蔵されたハンマで測定することにより、測定対象物のゆるみや固着状況などの健全性を簡易的に診断するものである。
「打撃」は、必ず作用と反作用から構成される。測定対象物が健全で、打撃に対して弾性体として挙動する場合、ハンマが対象物に衝突した瞬間から反力が生成されるため、作用と反作用の波形が合成された一つ山の波形となる。一方、測定対象にゆるみが生じている場合、ハンマによる打撃力を支えることができず、並進運動が生じる。結果、反作用が生じるまで時間遅れが生じ、二つ山の波形となる。本発明は、この現象を打撃力波形として測定し、診断を行うものである。
本発明は、従来技術と比較して測定速度が速く、かつ客観的な診断が可能であるため、一次スクリーニングとして大きな力を発揮する。道路附属物(ボルト・ナット等)点検における活用では、国土交通省他主催の第5回(令和3年度)インフラメンテナンス大賞・優秀賞を受賞した。
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