北海道発明協会会長賞
バター用不正開封防止カートン(特許第4031468号)
【北海道発明協会】
山住 弘 |
雪印メグミルク株式会社 ミルクサイエンス研究所 技術開発研究室 主査 |
本発明は、側面をのり貼りしない形態のラップラウンド式のバター用カートンにおいて、バター使用時に有用な全面展開や再組み立てが可能な機能を維持したまま、側面部からの意図しない不正な開封を防止できるカートン形態に関するものである。
サック式メインフラップ、シールエンド式メインフラップ、およびサイドフラップを、サック式メインフラップに設けた孔部を介して一体に接合することにより、胴貼りされていない側面部からの不正な開封を防止することを特徴としている。サック式メインフラップが孔部を介して接着するサイドフラップ面にハーフカット加工を行い、サイドフラップからの通常開封の際には負荷なく容易に接着部を剥がすことが可能である。
本発明により、新たな設備導入や余分な接着樹脂を使用することなく、側面部からの不正な開封を防止できる。バターをカットする際にカートンを平紙状に展開して、まな板のように使用したり、再び箱状に組み立ててバターを収納する特長的な機能も維持することができる。
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