中小企業庁長官賞
拡散バリアと耐食層からなる耐熱性合金被膜(特許第4896702号)
【北海道発明協会】
成田 敏夫 |
株式会社ディ・ビー・シー・システム研究所 代表取締役 |
本発明は、長時間にわたって超高温環境下で使用される耐熱性金属部材表面に耐食性と機械的強度を維持する合金被膜を形成し、高温装置部材の信頼性及び寿命の向上を図るものである。
本発明の合金被膜は、Re-Cr-Ni-Alを含むσ相からなる拡散バリア層と、その上に耐食性に優れたアルミニウムリザバー層とを有する複層被膜から形成され、基材とコーティング層の間の相互拡散を抑制することを特徴としている。これにより、基材の変質を抑制し、コーティング層の相安定性維持を実現することで、長時間にわたる超高温環境下での耐食性と機械的強度の維持を可能としている。
本発明により、高温装置部材の信頼性および寿命の向上を図ることが可能となり、熱効率の向上、省エネルギー、廃棄物ロスに貢献することができる。また、本被膜は比較的安価な設備で作製できることから、耐食性被膜の低コスト化が可能である。
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