日本弁理士会会長賞

桃色調味料（特許第6721944号）

【鳥取県発明協会】

福嶋　登美子

ブリリアントアソシエイツ株式会社　代表取締役

　本発明は、醤油の味や風味を有しつつも、従来にはない鮮やかな桃色を呈する調味料に関するものである。
　従来の桜餅や桜田麩に代表されるように、鮮やかな色彩で食卓を彩り、催事や記念日を華やかに演出する食材は既に知られているものの、そのような華やかさを演出することのできる調味料は、これまで開発されていなかった。また、濃口醤油、薄口醤油等の赤褐色ないし黒色の色調を呈するものに対して鮮やかな彩色を施すことは困難であり、また、醤油に彩色を施す際に、彩色のための添加物を加えてしまうと、醤油本来の味や風味が損なわれてしまうという問題もあった。
　本発明は、白醤油の色調が淡い琥珀色を呈した透明色であることに着目し、白醤油に赤色着色料を添加するとともに、白濁剤を更に添加して白濁させることにより、醤油の色調を目視する場合の条件にかかわらず、一定の桃色の色調として表現することができ、食卓を鮮やかに彩り、華やいだ食事を楽しむことのできる調味料の提供を実現した。

桃色調味料の成分表の一例

本発明を使用した、ピンク醤油「華貴婦人」