文部科学大臣賞
砂ブロックの製造方法(特許第6558614号)
[岩手県発明協会]
小西 信夫 |
株式会社小西鋳造 代表取締役社長 |
飯村 崇 |
地方独立行政法人岩手県工業技術センター 素形材プロセス技術部 上席専門研究員 |
堀田 昌宏 |
地方独立行政法人岩手県工業技術センター 電子情報システム部 上席専門研究員 |
池 浩之 |
地方独立行政法人岩手県工業技術センター 素形材プロセス技術部 首席専門研究員 兼 部長 |
実 施 功 績 賞
木村 卓也 |
地方独立行政法人岩手県工業技術センター 理事長 |
本発明は、羽根車のような複雑な形状を持つ製品を鋳造する際に使用する砂型を、直接切削加工して精度良く作製するための砂ブロック(=砂型の材料でできた直方体)に関するものである。
本発明の砂ブロックは、球状のセラミックス人工砂を用いることで溶融温度の高い鋳鋼に対応した砂型を製造することができる。さらに、鋳物砂にアルカリフェノール樹脂と硬化剤を使用して砂ブロックの内部まで硬化させることができ、適切な圧力と振動を加えることで、それらを隙間なく充填し、加工した際も安定した形状精度や表面粗さが得られるようになる。
本発明により、φ300mm程度の大きさの鋳鋼製羽根車を、形状精度±1.0mmで作製可能となった。また、3DCAD図面から直接砂型を加工するため、納期の短縮やコスト削減につながり、設計変更やモデルチェンジなどに対しても、加工データを修正するだけで対応可能であるなど、多くのメリットを有する。
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