四国経済産業局長賞
デジタル歯科治療で用いる接着材(特許第6533332号)
【高知県発明協会】
溝渕 真吾 |
YAMAKIN株式会社 開発部 有機材料開発課 レジン開発チーム 上級主任研究員 |
加藤 喬大 |
YAMAKIN株式会社 特任主席研究員 |
竹川 知宏 |
YAMAKIN株式会社 開発部 有機材料開発課 レジン開発チーム 主任エンジニア |
中野 貴文 |
YAMAKIN株式会社 開発部 有機材料開発課 レジン開発チーム プロジェクトリーダー |
小廣 和哉 |
高知工科大学 環境理工学群 教授 兼 総合研究所 構造ナノ化学研究センター センター長 |
大谷 政孝 |
高知工科大学 環境理工学群 准教授 |
闞 凱 |
北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 マテリアルサイエンス系 特任講師 |
実 施 功 績 賞
山本 樹育 |
YAMAKIN株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、歯科治療においてCAD/CAMシステム(コンピュータ支援による設計/製造システム)により樹脂ブロックを切削加工して作製した人工歯(CAD/CAM冠)を、土台となる歯に強固に接着することができる歯科用接着性組成物に関するものである。
CAD/CAM冠は従来の歯科用接着材に対する反応性が低く、接着力の向上が求められていた。本発明では、高知工科大学で開発された比表面積が非常に大きい球状多孔質ジルコニアナノ粒子(通称「MARIMO(Mesoporously Architected Roundly Integrated Metal Oxide)」)とチオール化合物を接着材に最適量配合することにより、従来のジルコニア粒子では成し得なかった光透過性と接着力を高いレベルで両立させることに成功した。
本発明を活用した製品は光透過性に優れ、光照射のみでCAD/CAM冠を接着できるため術者の操作が容易であり、かつ、従来品と比べて脱離しにくくなるため患者のQOL(Quality of Life)向上に繋がる。
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