日本弁理士会会長賞

浴室洗剤用高吐出量トリガースプレーヤ（特許第6726606号）

【香川県発明協会】

吉田　航	ライオンケミカル株式会社 オレオケミカル事業所　生産技術課　主任
加藤　啓育	元　ライオン株式会社 容器・包装技術研究所　主任研究員

実 施 功 績 賞

掬川　正純

ライオン株式会社　代表取締役　社長執行役員

　本発明は、浴室洗剤用高吐出量トリガースプレーヤにおいて、ピストンを斜め引きされた場合においても、軸ズレを防いで液漏れを防止し、かつスムーズなピストン移動を可能とする技術に関するものである。
　従来のトリガー式スプレーヤは、液体を吸引し圧送するシリンダー・ピストンからなるポンプ、液体の送給経路、液体を噴出する噴出部を備えている。本発明のトリガー式スプレーヤは、中央にピストンを通す挿通孔とその外側に空気置換孔とを併せ持った新規「軸ズレ防止リング」を、シリンダーに装着したものである。挿通孔がピストンの動きを真っすぐに矯正して液漏れを防止し、外部と連通する空気置換孔がスムーズなピストン移動を可能とする。
　本発明により、液漏れ防止と良好な噴出状態を確保し、従来の２倍量の内容液を1プッシュで約１ｍの広範囲にわたり、ムラなく連続噴霧できる。これにより、浴槽全面への噴霧が容易となり、浴槽掃除の負担軽減に貢献している。

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