特許庁長官賞
絶縁GDICのCMノイズ誤動作防止手法(特許第6125690号)
【京都発明協会】
柳島 大輝 |
ローム株式会社 LSI事業本部 事業部統括 モータLSI事業部 商品設計担当 絶縁ゲートドライバ商品設計課 課長 |
石川 俊行 |
ローム株式会社 LSI事業本部 事業部統括 モータLSI事業部 商品設計担当 絶縁ゲートドライバ商品設計課 GDIC3G 技術員 |
滝原 裕貴 |
ローム株式会社 LSI事業本部 事業部統括 モータLSI事業部 商品設計担当 モータLSI商品設計1課 車載モータドライバ2G 技術主査 |
実 施 功 績 賞
松本 功 |
ローム株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 CEO |
本発明は、電気自動車等で使用される絶縁GDIC(Gate Drive IC)に、制御信号とCMノイズを区別する仕組みを設けた技術に関するものである。
電気自動車のように高電圧を扱う分野では、パワー素子のスイッチング時、絶縁GDICの絶縁信号伝達部にCMノイズと呼ばれるノイズが発生する。本発明は、オン信号、オフ信号それぞれの伝達部に、互いにリセットし合うように接続したカウンタを設け、信号とCMノイズを区別できるようにしている。これにより、CMノイズによる誤信号を遮断することができ、長年課題とされてきたCMノイズによる絶縁GDICの誤動作を防止することが可能となった。
電気自動車走行中、CMノイズは必ず発生するが、本発明により、パワー素子の破壊や突然の車両停止を防ぎ、安全性を高めることができる。また、各国が打ち出している自動車の電動化率の引き上げに貢献することが期待される。
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