発明協会会長賞
合成樹脂製容器(特許第6130158号)
【奈良県発明協会】
田中 剛太 |
三笠産業株式会社 製品開発部 西日本ボトル開発課 課長 |
実 施 功 績 賞
林田 大地 |
三笠産業株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、強度とスクイズ性を併せ持つ、ドレッシング等の調味料用の合成樹脂製容器に関するものである。
一般的に合成樹脂製容器の多くは、キャップ装着時の変形を防止するための補強部や内容液が高温充填された後の冷却によって生じる圧力差による変形を防止するための減圧吸収部が形成され、強度が高くなっている。そのため、容器を押圧することで弾性変形させ内容液を押し出すように注出できるスクイズ性については十分に考慮された設計ではなく、内容液の注出量を調整することが困難という課題があった。
そこで本発明では、補強部と減圧吸収部との間にスクイズ部を設け、容器内の内圧が大気圧よりも低くなった際に、減圧吸収部がスクイズ部よりも先に変形するようにすることで、スクイズ性と強度の両立を可能とした。
本発明により、キャップ装着時に加わる力や内容液充填時の圧力差による容器の変形といった生産時の問題を解消しつつ、消費者にとっては使い勝手の良い優れたスクイズ性を有する合成樹脂製容器を提供することができるようになった。
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