日本弁理士会会長賞
異形ブランク打ち抜き装置(特許第6356546号)
【滋賀県発明協会】
田中 隆博 |
日伸工業株式会社 技術部 技術一課 係長 |
実 施 功 績 賞
清水 貴之 |
日伸工業株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、ロボットアームを用いたり、受け台の回転軸で回転させたりせずとも、異形ブランク打ち抜きとほぼ同時にブランクを容易に任意の姿勢へ変更することが可能な、異形ブランク打ち抜き装置に関するものである。
異形ブランクを帯状素材板から打ち抜く場合、異形ブランクに角度をつけることでスクラップが少なくなり材料取りを良くすることができる。しかし、その姿勢のまま抜き落とすことによって、プレス加工時、搬送接触面に非対称で不安定となり搬送不具合が発生する。この課題を解決するために異形ブランクを抜き落とすと同時に回転させる工法を開発した。これは金型ダイホルダーの形状を工夫して始点から終点までに角度をつけてブランクを回転させることによって実現した。
本発明により、帯状素材板の打ち抜き取れ数が従来の41個/kgに対して51個/kgとなり、約25%向上させることができた。また、金型もワイヤーカット加工機により加工できるため、金型費を抑えることが可能となった。
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