関東経済産業局長賞
金属板から高性能ヒートシンクを作製する方法(特許第4888721号)
【長野県発明協会】
宮原 英行 |
元 中村製作所株式会社 取締役 |
実 施 功 績 賞
宮原 友保 |
中村製作所株式会社 代表取締役会長兼社長 |
本発明は、金属板の任意の部位に、板厚を薄くかつ微細なピッチで先端側を薄くした複数の放熱フィンを形成した、放熱効果の高いヒートシンクに関するものである。
本発明の製造方法は、加工の初期段階で、金属板の一端側よりも離間した所定位置に掘り起こし工具を傾斜挿入して小寸な小形フィンを形成する。さらに放熱フィンを起立形成する工程を繰り返して行うことで、金属板に対し薄肉で複数の放熱フィンを微細ピッチで一体的に形成することができる。本製法により最小ピッチ0.2mm、最小底厚0.3mmの微細なフィン加工を実現、多様なニーズに対応するフィン形状が可能となった。
本発明により同じ熱効率の押出成形ヒートシンクと比較して64%の重量減と79%の省スペース化を実現した。また、切削加工によるヒートシンクと比較しても温室効果ガスの排出量について56%の削減を達成しており、省資源化と低環境負荷に貢献している。
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