発明協会会長賞
多値フラッシュメモリの読み出し回数最適化(特許第4892307号)
【神奈川県発明協会】
本間 充祥 |
キオクシア株式会社 メモリ設計技術統括部 第一メモリ設計部 メモリ設計第二担当 参事 |
柴田 昇 |
キオクシア株式会社 メモリ技術研究所 デバイス技術研究開発センター センター長附 |
実 施 功 績 賞
早坂 伸夫 |
キオクシア株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、動画・音楽・写真などを保存する携帯端末やデータセンターなどで利用されるフラッシュメモリに関するものであり、大容量化されたフラッシュメモリにおけるデータ読出時間の平準化を可能とするものである。
フラッシュメモリの大容量化のためには、フラッシュメモリを構成する各メモリセルに、1ビットより多くのデータを記憶させる必要がある。各メモリセルに3 ビット(2^3=8値)のデータを記憶させた場合、データ読み出しには、8 通りの状態を判別するために7回の判定動作が必要になる。従来はこれを各ビットに1 回、2 回、4 回と割り当てていた。本発明では、 これを2 回、3 回、2 回と割り当てることで、最大でも判定動作が4回から3回となるため、ワーストケースのデータ読出時間が25%削減される。
本発明により、各メモリセルに多数ビットのデータが記憶された場合の判定動作の回数が平準化され、ワーストケースのデータ読出時間が削減されることで、大容量フラッシュメモリのデータ出力高速化に貢献している。
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