発明協会会長賞
連系規程に対応したパワーコンディショナ(特許第6378572号)
【千葉県発明協会】
古田 太 |
株式会社日立製作所 研究開発グループ 基礎研究センタ 主任研究員 |
松永 俊祐 |
株式会社日立産機システム 事業統括本部 ドライブシステム事業部 制御システム設計部 主任技師 |
栗田 將紀 |
株式会社日立産機システム 事業統括本部 ドライブシステム事業部 制御システム設計部 主任技師 |
実 施 功 績 賞
竹内 康浩 |
株式会社日立産機システム 取締役社長 |
本発明は、太陽光発電システムの構成機器であり、太陽電池の直流を電力系統(系統)の交流に変換するパワーコンディショナにおいて、システムが系統に接続する上で必要な要件である事故時運転継続機能に関するものである。
本発明では、系統電圧の不平衡監視に使用する移相フィルタを通して電圧補償制御を実施しつつ、移相フィルタの前後の電圧差分を抽出する。その差分が大きい場合は電圧急変期とみなして、移相フィルタをバイパス(迂回)して高速に補償制御する。この制御切替により、系統事故など電圧の急変期には高速追従制御を実施して運転継続と発電設備保護を実現し、非急変期には不平衡対応制御を実施して不平衡電流の抑止が可能となる。
本発明により、系統事故時の過電流を抑止し、電圧不平衡による不平衡電流を抑止する機能を両立できた。この機能により、多くの太陽光発電システムを系統に接続し、再生エネルギーの普及に貢献している。
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