札幌市長賞
パンクしにくいクリームコロッケの製造方法(特許第6544787号)
【北海道発明協会】
藤井 幸一 |
サンマルコ食品株式会社 代表取締役社長 |
宮崎 博章 |
サンマルコ食品株式会社 開発部 マイスター |
本発明は、衣に相当の損傷があってもパンク(破裂)し難いクリームコロッケの製造方法に関するものである。従来のクリームコロッケは、中具が柔らかく調理中に衣が損傷しパンクしてしまうことがあった。パンクしたクリームコロッケは廃棄せざるを得ず、食品ロスにつながっていた。
本発明は、クリームコロッケの中具に特殊な増粘剤を添加することにより、衣が損傷しても高温の油に触れた部分の中具が硬化しパンクを防ぐものである。
増粘剤の添加率が多いとパンクを防ぎやすくなる反面、中具が硬くなりすぎてしまう課題があったが、本発明はクリームコロッケとしての柔らかさの品質を維持する増粘剤の添加率に技術的特徴を有する。
この増粘剤は、溶液を一定温度以上に加熱するとゲル化する一方、冷却すると元の溶液の状態に戻るという可逆的熱ゲル化特性を利用していることも特徴である。
顧客にパンクしにくいクリームコロッケであることをアピールすることにより、採用が進んでいる。また、調理時のパンクに伴う油ハネによる火傷を防ぐことができるほか、食品ロスの削減にも貢献している。
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