北海道経済産業局長賞
コンドロイチン硫酸オリゴ糖を製造する方法(特許第6146733号)
【北海道発明協会】
宮本 宜之 |
丸共水産株式会社 代表取締役 |
松嶋 景一郎 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 工業試験場 材料技術部 主査 |
浦 晴雄 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 ものづくり支援センター 研究主任 |
鎌田 樹志 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所 循環資源部 主査 |
山田 修平 |
学校法人名城大学 薬学部 教授 |
実 施 功 績 賞
田中 義克 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 理事長 |
寳金 清博 |
国立大学法人北海道大学 総長 |
本発明は、難消化性であるコンドロイチン硫酸を高温高圧の水だけを用いて分解し、腸管吸収性のある低分子量のコンドロイチン硫酸オリゴ糖を、高効率かつ低コストで大量生産する方法に関するものである。
一定の温度、圧力、反応時間において、高分子コンドロイチン硫酸が効率的にオリゴ糖に分解されることを見出した本発明においては、コンドロイチン硫酸の分解に連続式高温高圧水マイクロ化学プロセスを応用し、ミリリットルレベルの微小反応部において、数秒程度の反応時間のうちに加水分解反応を完了させる。反応部が微小空間であるため、反応条件の制御を厳密に行うことができ、目的とする分子量のコンドロイチン硫酸オリゴ糖を高純度で得ることを可能とした。
本発明によって、これまでラボレベルでの実施に限られていたコンドロイチン硫酸オリゴ糖を、産業レベルで利用することが可能となった。コンドロイチン硫酸オリゴ糖は腸管吸収に優れるため、その独自の生理活性による機能性食品、医薬品原料、研究試薬などへの応用が期待される。
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