北海道発明協会会長賞
木質床板へのささくれ抑制加工方法(特許第6689550号)
【北海道発明協会】
稲荷山 勇雄 |
空知単板工業株式会社 執行役員 非住宅事業部 事業部長 |
吉岡 昌志 |
空知単板工業株式会社 非住宅事業部 フロア課 |
浦 弘達 |
空知単板工業株式会社 非住宅事業部 営業課 係長 |
本発明は、体育館等に使用される木質床板に対して「ささくれ」発生の抑制加工を行う技術に関するものである。
本発明における「ささくれ」発生の抑制加工は、木質床板の側面上部に『低密着層』を形成していることを特徴とする。これにより、体育館施工後に隣接する木質床板同士が仕上げ塗料によって強固に密着した状態から、木質部の乾燥収縮に伴って木質床板が引き剥がされるようになった場合でも、木質床板間に存在する『低密着層』の部分で界面はく離や凝集破壊が先行して発生することで、木質床板の「ささくれ」を抑制する。
本発明により木質床板の「ささくれ」が抑制されることで、体育館等における競技者の負傷事故の低減・防止に繋がり、体育館の安全性を高めることが可能となる。
また、本発明によれば、従来の木製床の施工手順に変更や工程の追加等を行う必要が無く、表面における仕上げ塗料の密着不良の懸念がない、安全かつ簡便に使用することができる木質床板を得ることができる。
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