北海道知事賞
水素普及に資する高効率水素貯蔵・供給装置(特許第5046359号)
【北海道発明協会】
櫻元 正 |
電制コムテック株式会社 取締役 事業本部長 (元 株式会社フレイン・エナジー) |
田邉 克守 |
ペトロコークスジャパン株式会社 取締役 企画部長 (元 株式会社フレイン・エナジー) |
菊池 哲 |
株式会社AST技研 代表取締役 |
市川 勝 |
有限会社市川事務所 代表取締役 |
本発明は、液体有機ハイドライド方式の水素輸送・貯蔵システム(LOHC)において、反応に必要な熱の損失が大きいという課題を解決し、小型高効率な水素貯蔵・生成装置を実現したものである。
本発明は、反応器として多重管を用いることが特徴で、多重管の外筒に水素生成反応層を配置し、内筒に熱源として水素生成反応の生成物を酸化させる酸化反応層を配置する。水素生成反応層と酸化反応層を同じ反応管の中で隔壁一枚はさんだ状態で配置することで、熱発生から熱消費までの熱伝達距離を極限まで短縮することとなり、十分な熱を水素生成触媒に供給することができる。これにより、少ない容積で十分な水素を生成する反応器を実現している。
本発明により従来の反応器と比べ効率は1.7倍、サイズは1/38となった。これにより車載用水素生成ユニットや小型FC電源ユニット等、LOHCを用いた水素利用の選択肢が大きく広がり、CO2削減に貢献している。
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