日本弁理士会会長賞
左官作業の機械化(特許第6689143号)
【北海道発明協会】
南 修 |
株式会社南組 代表取締役社長 |
本発明は、経年劣化したコンクリート製施設の補修工事の内、左官による手作業の工程について、修復材の吹付から最終仕上工程までに至る約8〜9割の作業を機械化し、左官技能者の省人化と生産性向上を実現するものである。
本発明の左官作業機械は、表面被覆修復材の自動吹付け機と自動均し機の2機構成となっており、機械化による吹付により吹付量、吹付速度が一定になることから吹付厚さ(ムラ)を抑制することができる。次工程の自動均しも吹付厚さのムラが少ないことで、鏝(コテ)作業を左右に小刻みに作動する揺動ブレードとその後の均しブレードで押さえる2枚刃構成の動作で、人力による左官作業について約8〜9割の機械化を可能としている。
本発明により、従来工法の標準歩掛の施工費9,850円/㎡が、左官作業機械の施工費9,020円/㎡(自社歩掛)で8.5%減、人員15人が7人施工で53%減となった。日当施工面積115u/日が130u(13%増)となり、コスト及び環境負荷低減に貢献している。
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