文部科学大臣賞
作業車両走行路付きプール式炭化平炉(特許第5560383号)
【島根県発明協会】
山本 明男 |
有限会社山本粉炭工業 代表取締役 |
本発明は、作業車両(一般の建設機械車両など)走行路付きのプール式炭化平炉に関するものである。
本発明のプール式炭化用平炉は、炭化物生成窯に投入される原材料の炭化促進に伴い発生する水蒸気の膜により外気を遮断して大量の炭化物を生成することができる。炭化物生成窯の側壁を鉄筋のないコンクリートブロックを縦横に積層して形成し、側壁の露出面をブロック表面の組み換えにより変更可能に構成するとともに、窯床の鉄板と窯底面との間の排気空間に蓄熱保持部材が充填されている点を特徴としている。
これにより、メンテナンス性に優れた寿命の長い生成窯となり、さらに生成窯内の温度を高温に維持できるため、炭化を促進することができる。加えて、一般の建設機械車両用の走行路を備えており、原材料の投入、炭化物の搬出等の作業効率の向上に寄与している。
本発明は、自社による実施はもとより国内外各社と特許実施許諾契約を締結しており、効率的な粉炭製造技術の普及による森林保全、バイオマス未活用資源の有効活用の促進を通じ、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献することが期待される。
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